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ホームリンク集>玄米クッキー 「ダイエットの法則」 -ハザママン-
玄米の栄養を、そのまま生かしたダイエット玄米クッキー開発。今こそ食生活に玄米の栄養を…。生活習慣病の予防改善に結びつく。

平成10年(1998年) 3月26日木曜 産経新聞

ズバリ「ダイエットの法則」

-狭間萬-
玄米クッキー開発


 シティホテルを経営する狭間萬(本社・大阪市、狭間芳雄社長)はこのほど、玄米を主成分にしたクッキー「ダイエットの法則」を開発した。有機無農薬栽培の玄米を独自の製法で加工。腹持ちがよく低カロリーになっており、「ダイエットに役立つ」(狭間社長)としている。

 同社では、玄米の焙煎や製粉の方法に独自の技術を用いて、牛乳やバターを使わず、玄米だけでクッキーを加工できるようにした。玄米にはビタミンやミネラルなど約40種類の栄養素がバランス良く含まれており、これらの栄養素を損なうことなく加工が出来るという。さらに砂糖を使わず甘味料の「ステビア」を用い、低カロリーに仕上げている。

 狭間社長は、ホテル経営のかたわら、無農薬・有機栽培、無添加食品の普及活動のボランティアを続けている。そのなかで、栄養価の高い玄米のおいしい食べ方を研究。クッキーの加工に取り組んでいた。

 価格は10袋(1袋20本入り)で3,300円1袋(50グラム)当たりのカロリーはハムサンドの約半分。

 狭間社長は「安全な食品に関心を持つ団体などを中心に販路を広げたい」と話しており、生活協同組合などを通じて月20万袋の販売を目指している。

生活習慣病の改善 スリムな健康生活 玄米の栄養を生かした最高のダイエットクッキー






  今こそ食生活に玄米の栄養を

 神戸女子大学大学院
 Kobe Women's University
  家政学研究科教授
    医学博士 梶 原 苗 美
         Kajiwara Naemi


 人間の身体は、これまで食べてきた食品で組み立てられています。つまり、タンパク質、脂質、糖質、無機質、ビタミン類などで出来ているので、日々の食生活において主食・副食となる食物の選択はきわめて大切です。

 現代人の食生活は、精白米、白いパン、精製塩などをはじめとして多くの食品の精製度が過度に上がり、大切な栄養成分が失われ、その結果、アンバランスな栄養素の摂取、ビタミン、ミネラル不足などが大きな問題になってきています。

 玄米は籾から籾殻を取っただけのもので、精白する前の米が「玄米」です。「精白米」になると素晴らしい働きをする栄養成分・ミネラルなどが含まれる胚芽や外皮(糠層)などが取り除かれてしまっています。

 玄米には、良質のタンパク質の他にビタミンB1、B2、B6・ナイアシン・パントテン酸など、脳をはじめ身体の働きを良くするB群が、バランス良く含まれています。

 また、細胞を保護してくれるビタミンE、必須脂肪酸であるリノール酸、更に、腸の中でビタミンを合成する腸内細菌を増やし、有害物の排泄をうながしたり、栄養素の吸収を助けたりする食物繊維など40種類以上の栄養成分と血液・骨・内臓器官を働かせ、生命を維持し、代謝機能を促進するミネラル成分が総合的に豊富に含まれている最も身近な素晴らしい食物です。

 このように優れた玄米ですが、これまで食物として手軽に利用できなかった理由としては、まずい、食べにくい、良く噛まないと消化しにくい、調理しにくい、また玄米を粉にすると酸化し易いなどの欠点に加えて、農薬の心配、白米を主食にする風潮が挙げられ、今日までその良さは知られておりますが、余り普及しておりません。

 今回、新しい玄米加工技術が開発され、農薬の心配のない玄米を用いて、これを吸収しやすく加工し、砂糖を使用しない玄米クッキーが製品化されたことは、主食、副食いずれでも使用できるもので、時代のニーズにあった食物の提案であり、玄米の栄養成分・ミネラルを手軽に取れるため、食生活の乱れを改善・解決するためにも非常に役立つものとして、高く評価できます。

 玄米または玄米クッキーを積極的に、緑黄色野菜・魚・乳製品などと一緒に食べると、栄養学的、生理機能的にも理想的なヘルシーメニューとなり、便秘の解消・肥満減量・体脂肪率の改善・痩身増量、体質改善・体力増強・免疫力の向上・生活習慣病の予防改善などに結びつきます。

 予防医学の面からも、この古来からの自然の恵みを積極的に利用し、健康な身体作りに役立たせましょう。


プロフィール
 広島県生まれ、広島大学、大阪市立大学大学院、フロリダサザンカレッジ生物研究所、広島大学医学部を経て1988年より神戸女子大学家政学部、教授・医学博士。

 共著「生活科学のすすめ」「アジア・太平洋の人と暮らし」などがある。

 予防医学の面から食物の栄養、生理機能学の研究に取り組み、過去3度にわたり文部省の科学研究海外学術調査団の一員として、パプアニューギニア高地に赴き、サツマイモばかり食べている原住民の食生活学術研究に参加、現地生活を体験し実践研究を行う。1995年にはロンドン大学熱帯衛生医学部に客員教授として招聘され、栄養、生理機能学分野の他、食糧危機問題に対する研究、講演活動など、幅広い分野で活躍。



玄米を利用した食品開発コンサルタント・心の味・技の味づくりの知恵袋 (株)モリタ食材開発研究所 代表 守田悦雄 情報との出会い