特許公報(抜粋)
甘味付与法
○出願  1976年3月29日
○発明者  守田悦雄
大阪市城東区今福南1丁目2番3号
特許請求の範囲


1 食品、医薬品、医薬部外品の製造に際してステビオサイド100部に対してジテルペン骨格でグルコース4分子を有し、分子式C447023、分子量966で表わされる配糖体甘味物質A3を70部(重量比)以上共存させた甘味組成物を使用することを特徴とする甘味付与法。

 守田悦雄は、世界で初めてC447023、分子量966の物質を知見し、レバウディオサイドAのパイオニアとして、1973年8月4日に、その利用・用途特許(甘草甘味成分の呈味改善法)を出願した。後年この物質は、レバウディオサイドA(英文名Rebaudioside A)と命名された。

 この甘味物質は非常に砂糖に近似した甘味質であり、耐酸性、耐熱性、対塩性のある自然の甘さを有する天然甘味料である。しかも、砂糖の450倍の甘味度があることから、グラニュー糖、上白糖、三温糖などの砂糖類、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖などの液糖、果糖などの代替甘味料として使用されるものである。

 甘さ控えめ、カロリーカット、低カロリーなどを特長とする食品、砂糖、液糖などの発酵改善・防止、焦げの改善など糖類の物理的欠点を改善・解決できるもので、「甘味付与法」の甘味技術は、ポカリスウェットステビアに利用された。

 現在、アメリカなどでは、レバウディオサイドA(英文名Rebaudioside A)を高含有するステビア優良品種の乾燥葉がハーブ系甘味源として販売されている。また、レバウディオサイドAは、95%以上の精製純度が食品用ステビア系甘味料として使用されている。

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